2019年5月24日、ANAからFLYING HONU(空飛ぶウミガメ)が就航しました。
その名の通りウミガメの塗装がされた、とても愛嬌のある飛行機が成田ーハワイ(ホノルル)を結びます。
CMでは綾瀬はるかさんが出演しているのを目にした方もいるのではないのでしょうか?
この記事では今までのハワイ線のサービスと何が違うのか、運賃や座席についてはもちろん、どんな飛行機なのかご紹介したいと思います。
FLYING HONUが成田ーホノルル線に新規就航!
2019年5月24日、ANAが新たに導入した飛行機が成田ーホノルル(ダニエル・K・イノウエ空港)線に就航しました。
FLYING HONU(空飛ぶウミガメ)の愛称を持つこの飛行機は、エアバス社のA380を使用しています。
愛称にある「HONU(ホヌ)」とは、ハワイでウミガメのことをいい、神聖な生き物として愛されています。
ANA公式HPより
ANAはFLYING HONUを3機体制で運用すると発表しており、3機全てにウミガメの特別塗装が施されます。
この3機の機体はぞれぞれ特別塗装が違っていて、ハワイの「空」「海」「夕日」をイメージしたデザインです。
FLYING HONUは今までと何が違うのか?
これまでも成田ーホノルル線はANAから就航していましたが、FLYING HONUこと、A380になって何が変わったのでしょう?
ウミガメの特別塗装がされた可愛い機体

まずはこの可愛い機体。このデザインは一般公募で数ある中から選ばれた大賞作品で、ハワイの青い海でゆったりとくつろぐホヌ(ウミガメ)の親子をイメージしています。
こんな可愛いデザインの機体でハワイに行くなんて、とってもウキウキしそうですよね!
成田空港で飛行機を見ていたとき、ホヌが飛んでくると子どもまでテンションが上がっていました。
エアバス A380が日本に初導入
FLYING HONUの機体A380は、日本で初めて導入されました。
特筆すべき点はその大きさ、2階建てで、エンジンを4発もかかえる超ビッグな機体です。
運ぶことのできる人数もビッグです。ANAが保有している中型機のB787は335席であるのに対し、FLYING HONUは520の座席を設けています。
最大520人も一度にハワイまで運べるなんて運搬能力があり過ぎますね。
座席のレイアウトは、2階が前方からファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミー。1階が全てエコノミーというものです。
ホノルル線初のファーストクラス
これまでANAが運行しているホノルル行きの路線には、ファーストクラスがありませんでしたが、FLYING HONUが就航したことで初めてファーストクラスの設定ができました。
現在、羽田・成田ーホノルル線を飛ばしている航空会社でファーストクラスがあるのは他になく、ANAが唯一ファーストクラスを展開している状況です。
さぁ、気になるお値段はというと。
往復35万円から
ん…?他の航空会社と比べたら安くないですか?往復ですよ?往復。
実際に予約ページを覗いてみると…?
ありました!これは7月に1月の便を予約した時の価格です。
実際には、35万円ポッキリで乗れるというのはというのではなく、税金やサーチャージ代などが入って最終的に37万ほどかかる計算です。
さすがに半年前とかなり前から予約する必要はありますが、これは破格ですね。
とはいっても一般の会社員であるゴンノスケはおいそれとは出せません、いつか乗りたいものです。
ANA専用のラウンジがダニエル・K・イノウエ空港に新設!
FLYING HONUの就航に合わせて、専用のANAラウンジがホノルル(ダニエル・K・イノウエ空港)に新設されました。
新たに新設されたのはANA SUITE LOUNGEとANA LOUNGE、利用可能な対象者は座席がプレミアムエコノミー以上のクラスの方や、マイレージサービスの上級会員など。
ファーストクラスに搭乗する方やマイレージサービスのダイヤモンド会員は「ANA SUITE LOUNGE」が利用できます。
そのほかFLYING HONUを利用しなくても、スターアライアンスに加盟している航空会社の便に乗る方であれば利用可能です。
ご想像の通り、中は豪華なのはいうまでもありませんが、何と言っても特徴的なのが、
「ラウンジからそのまま、2階席に乗ることができること」です。
ANA公式HPより
今から乗る大きなウミガメを眺めながらくつろぎ、搭乗時刻になればそのまま乗れちゃうってわけです。しかもこれをハワイに作ったんだからすごい。
この優越感はぜひとも経験してみたいものです。
子連れにおすすめ!ANA COUCHii(ANAカウチ)
エコノミークラスの中にANA COUCHii(ANAカウチ)という座席設定があります。
一体どういうものかというと、隣り合う座席の座面がフラットになっていて、フットレストをめいいっぱい上げることで、ベットのように使えるというもの、
ANA公式HPより
これにより座席に横たわるように寝れるのはもちろん、お子さんがいる夫婦でも真ん中に子供を横に寝かせてくつろぐことが可能です。
大人と子供合わせて4人でANA COUCHiiを使用する場合、4人分の運賃の他に12000円の追加料金がかかります。
ANA COUCHiiには追加料金が必要になりますが、子供連れにはとても嬉しいプランです。
FLYING HONUの4種類の座席クラスについて
FLYING HONUでは、シートクラスを次のような内訳で構成しています。
ファーストクラス | 8席 |
ビジネスクラス | 56席 |
プレミアムエコノミークラス | 73席 |
エコノミークラス | 383席 |
座席の配置がこちら。
ANA公式HPより
2階席に上級3クラス、1階席は全てエコノミークラスととてもわかりやすい配置です。
ぞれぞれどんなサービスが受けられるのかチェックしていきましょう!
ファーストクラス
ファーストクラスはアッパーデッキと言われる、2階席の前方に8席あります。
個室になるようにそれぞれの座席に扉があり、プライバシーが守られる仕様です。
ANA公式HPより
モニターは32インチのワイドスクリーンです。
シートはフルフラットになりますし、2人で向かい合ってしてミーティングができます。
ANA公式HPより
そのほかにも、アメニティポーチには、イギリスのブランドであるグローブ・トロッターを採用し、中身にはザ・ギンザの化粧品セットが入っています。
ポーチの色は、日本発とホノルル発の便で違っていて、それぞれ3〜4ヶ月ごとに色が変更されるのだとか。
ANA公式HPより
ビジネスクラス
ビジネスクラスは2階席の中央エリアに位置し、56席あります。
半個室のような仕様で、どの座席からも通路に直接出られるように配置されています。
ANA公式HPより
隣と隣接する中央列の座席には、真ん中のスクリーンを立ち上げることでプライバシーを守る工夫も施されています。
カップルでの旅行なら、ビジネスクラスが一番ゆったりできるのではないのでしょうか?
ANA公式HPより
アメニティポーチには、フレッドシーガルというアメリカ西海岸生まれのセレクトショップブランドとコラボレーションした、ANAのホノルル線限定のデザインのものです。
そのほかに、FLYING HONUのオリジナルエコバックもついてきます。
プレミアムエコノミークラス
ビジネスクラスは2階席の後方に位置し、73席あります。
肘掛でちゃんと仕切りができており、ゆったりとくつろげるように配慮されています。
モニターは15.6インチのクラス世界最大タッチパネル式で、ヘッドレストは6方向に調整可能です。
ANA公式HPより
フットレストも標準装備。
ANA公式HPより
エコノミークラス
34インチ(86.3cm)のシートピッチ&薄型軽量シートなので従来より広くくつろげる仕様でです。
モニタは13.3インチのタッチパネル式(最前列は11.6インチ)でPC電源、USBポートを標準装備、ヘッドレストに関してはプレミアムエコノミークラス同様、6方向に調整可能です。
ANA公式HPより
今回、初採用のANA COUCHii(ANAカウチ)
レッグレストをカチッとなるまであげて、肘掛を上げることでこのようにフラットになり、幅65cmのベッドのようになります。
3席の場合で幅約154cm、4席の場合で幅約198cmになります。
足を曲げて寝る方なら3席あれば大抵の方は寝ることができるのではないでしょうか?
ANA公式HPより
ちゃんとANA COUCHii専用の寝具も用意されています。
ANA公式HPより
まとめ
今回は、ANAのFLYING HONUについて、これまでの成田ーホノルル線と何が違うのか解説しました。
日本初導入のA380やファーストクラスの設定、ANA COUCHiiなど、ハワイ線に対するANAの本気度がうかがえるものになっていると感じます。
なかなか手は出しにくいですが、ファーストクラスの安さには驚きです。
この機会に、世界トップクラスであるANAでハワイに行かれてみてはいかがですか?