2021年3/17、航空自衛隊の岐阜基地でF-4戦闘機(通称:ファントム)がラストフライトを迎え、退役しました。
導入から50年。半世紀にわたり日本の防空を担ってきました。

当日の様子
9時前の晴天の中、引退の特別記念塗装機を含む3機ファントムが離陸。
基地上空を旋回し、AGG(空対地射爆撃)の訓練を実施しています。
最後は3機並んで基地上空を通過し、着陸に向けて順番に旋回後、多くのファンに見られながら着陸でした。
最後には航空界定番のお出迎えスタイルである、消防車による放水アーチをくぐり抜け、隊員たちに迎えられたラストフライトで引退を迎えました。
ファントムの機首には隊員らのファントムを労う感謝のメッセージが書かれています。
別の時間に飛んだF-15戦闘機の窓にはファントムのキャラクターとともに「WILL NEVER FORGET」のプリントを貼って飛び、基地内外からファントムの引退を惜しみました。
ファントムとは?
アメリカが艦載機として開発した戦闘機。
日本では1971年から派生型のF-4Eを日本版に改良したF-4EJと偵察用のRF-4Eが合計154機調達されました。
近代化改修などを行ってきたが、部品調達が困難になり引退を迎えたました。
今回ラストフライトを飛んだ3機のうちの301号機は航空自衛隊導入の初号機で1番長寿のファントムです。
昔の塗装を模した特別塗装が施され、機体横には「Phantom Forever」の文字があります。
今回引退したファントムは戦闘機や武器の試験等の任務を担っていました。
実際に防衛を担っていたファントムは2020年12月に百里基地(茨城県小美玉市)で引退しています。